(この記事は私が過去 2011.3.19. に「湊戸ヒサシ」としてY!ブログにアップした記事です)
CVTの続き…と思ったのですが、それは一定速度走行の時にまとめて載せます。
先にMT(マニュアルトランスミッション)での省エネ加速方法をやります。
すいません。
MTはエンジンの回転がそのまま駆動力に反映するので、シンプルでわかりやすいと思います。
ここで簡単に内燃エンジンについて工学的な話をします。
前にも書きましたが、内燃エンジンは回転が低いとき力(トルク)が出にくい性質があります。
一般的なエンジンだと1800~3500rpmくらいがトルクも大きく燃料消費もそこそこ良い範囲だといわれています。
いわば、エンジン出力のおいしいところです。
つまり力を必要とする加速時には、このおいしいところをなるべく使ったほうが燃費に貢献します。
しかし、一般道で50km/h程度への加速のときは回転数低め、2500rpmくらいまでにしたほうが良いようです。
高速道路で100km/h近くまで加速するときは、3500rpmくらいまである程度回してしっかりと加速します。
よってMTではタコメーター(エンジン回転計)を注視していきます。
ただし気にしすぎて危険のないように気をつけましょう。
また変速時は、クラッチを切っている間やつなぎの時に駆動力は当然失われます。
そのロスを減らすため、MTでは飛ばしシフトを使います。
1速→3速→4速とか1速→3速→5速のように目的速度に応じて、変速の回数を減らします。
回数を減らせばその分ロスも減るわけです。
では実際の方法です。
ミートクラッチで発進したあとは、じわじわアクセルでゆっくり加速していきます。
10~15km/hくらいまでじわりと加速したら、じわじわアクセルは終わりです。
あとはトルコンATと同じように、アクセルをある程度一度に踏み込み、例のおいしいところを使って加速していきます。
必要な力を必要なだけ作り出すように、加速しすぎたり逆に足りなくないように、程よくある程度踏み込むこと。
クッと一気に踏み込んだらそのまま足を止めて「待つ」イメージです。
踏み増したり戻したりしないよう、何度か試して踏み込み量を覚えましょう。
目安としては、一般道なら過不足なくすんなりと、すーっと自然な感じで2500rpmまで加速するくらいの踏み込み量です。
1速でおいしいところ、2500rpm(高速なら3500rpm)くらいまで使って加速し、3速へ飛ばしシフトします。
発進時以降はあまりじわじわアクセルは使いません。
3速につないだら、ある程度踏み込んで過不足ないよう2500rpmまで加速したらまた飛ばしシフト…と続けていきます。
目的の速度に到達したらアクセルを緩めて加速を止めて、一定速度走行へと移っていきます。
では次回は一定速度走行での省エネのやり方となります。
何度も言いますが、この方法を試すときは無理や危険が無いよう、十分注意して試してください。
よろしくお願いします。