(この記事は私が過去 2011.11.12. に「湊戸ヒサシ」としてY!ブログにアップした記事です)
今回の交通マナーの話は、全方向が一時停止の交差点についてです。
この全方向一時停止の交差点は、信州はじめ松本でもあまり見かけませんが、東京など都会郊外の住宅街ではわりとよく見られます。
松本にもあるはあるんですが、めったにないせいか、皆さんすごい危険な通行をしていて、危ない場所となっています。
事故が多いから、信州においてはどちらか一方が優先道路になっている交差点が多いのかもしれません。
全方向一時停止の交差点の走り方については、私も関東出身の知人に言われて、少し前に初めて知りました。(;^_^A
言われてみれば「ああ、納得」な話ですが、信州ではそうはいかないようです。
それだけ、すべて一時停止の交差点は松本人・信州人には馴染みがないし、危険な地方ルールになっている訳です。
さて、私が関東の知人から言われたのは「きちんと一時停止すれば、問題なく交互にスムーズに流れるはず」と指摘されました。
はじめ、「?」と思いました。
まったく理解できなかった情けない自分がいます。
それだけ、私も松本ルールに染まっていたわけです。
具体的に言うと、基本は先に交差点に入った車が優先となります。
(ほぼ同時に進入したときは、左方優先となります)
たとえば自分が交差点に入る前に、右からの車のほうが早く進入したとする。
その車が優先なので、一時停止して右からの車が通るのを待つ。
その待っている間に、自分は一時停止が済んでいるはずなので、右からの車が渡った次に渡れます。
その間に左右から別の車が来ていたとしても、まだ一時停止していないはずなので、その車が一時停止をしている間に自分の車が渡れるわけです。
つまり、前後方向の車が一時停止している間に左右方向の車が渡る。
次の左右の車が一時停止している間に、先に一時停止し終わっていた前後の車が渡る。
次の前後の車が一時停止している間に、先に一時停止し終わっていた左右の車が渡る。
…以下繰り返しで、交互に順番に流れていく訳です。
きちんと一時停止が出来ていれば、普通にスムーズに流れるはずなんですね。
言われてみれば、ああそうかと思いませんか?(苦笑)
では実際の信州や松本ではどうなっているか見てみましょう。
まず、皆さん一時停止をほとんどしません。
良くて徐行程度。
ていうかまじめに一時停止すると、他の車は「譲ってくれたんだ」と思い込むらしく、ここぞとばかりに他方向からの車が次から次へと一時停止もせずに突っ込んできて、金魚の糞のようにぞろぞろと渡っていきます…。(- -;
なぜか、まじめに一時停止したほうが損をする気がしてしまう。
だから皆さん多くの車が、停まったら負け(?)みたいな、きちんと一時停止をしないで「先に行かせろ」ばりに主張する車が増えてしまうのかも知れません。
そんな状況なので、優先もへったくれもなく、先に動いたもの勝ちみたいに、まるで無法状態のようになっている所もあります。
まさしく危険な場所ですね…。(;^ ^)A
ここで重要なのは、逆説的ですが
本来はきちんと一時停止をし終わった車が優先されるべきだ、ということです。
きちんと一時停止をしていない車が、きちんと一時停止している車より先に交差点を渡ることは、よくよく考えてみるとありえないことなんです。
だから、ちゃんと一時停止をした車は、後から交差点に進入してくる車や一時停止をまだしていない車より先に渡れるはずなので、そこは堂々と動くべきです。
確かに、ちゃんと一時停止してない車が止まらず動き続けていると、危険を感じて自分は動けなくなってしまいます。
しかし、ここは臆せずに少しだけ動いてみましょう。
だいたいの車は、こちらが一時停止後に動きだせば、「譲ってくれてるんじゃないんだ」と気付いて(その発想が間違っているんですが…汗)相手は停まってくれます。
ただし、中には本当に一時停止をまったくせずに無理矢理渡っていく車もいますので、その辺りは事故のないよう臨機応変に対応してください。
また、松本のように狭い道がごちゃごちゃしているところでは、変則的な交差点もあり、注意が必要です。
例えば三方は一時停止で一方だけ優先されている道とか。
よく知らない道だと、全方一時停止の道だと思っていて、自分が一時停止して発進しようとしたら、実は優先道路があってそちらからの車がノンストップで走ってきて危ない目に遭う、ということがありえると思います。
一時停止が済めば自分が優先だ、と思い込み過ぎないことも大切です。
基本は、一時停止がし終わった車から渡っていく、これを肝に銘じておきましょう。
みんながきちんとちゃんと一時停止をしていれば、自然とスムーズに交互に流れていくのです。
ただし、最終的には危険のないよう、事故のないようにしなくてはなりません。
時には臨機応変に、安全第一で行きましょう。