高速の安全運転、まずはしっかり車間を空けよう(Y!ブログ)

松宮 湊人

2017年02月08日 04:00

(この記事は私が過去 2012.8.15. に「湊戸ヒサシ」としてY!ブログにアップした記事です)



さて今回からは、すこし高速道路での安全運転について主に触れていきたいと思います。

以前述べましたが、ETCが爆発的に普及したことと、土日(に偏ったあまりよくない)割引制度などのおかげで、高速を走る車がとても増えたと思います。
そして同時に、あまり高速に慣れていないドライバーが急に増えた感じを強く受けました。
それが影響しているのかいないのか不明ですが、高速道路における事故が近年増えてきているそうです。

私の知識が役に立つか分かりませんが、高速の安全運転について知っている情報を、少し発信していきたいと思います。
安全運転の参考にしてみてください。m(_ _)m



さて、高速道路上でなく一般道でもそうですが、安全運転の基本中の基本は、車間をしっかり空けること、だと思います。
車間がしっかり空いていれば、何か予期せぬことが起きてもある程度対応ができると思います。

しかしながらドライバーの多くは、車の運転に慣れ速度にも慣れてくると、ついつい車間を詰めてしまう傾向があると思います。
加えて高速道路のように、信号などが無く、車が同じ方向へ一定に流れて走る環境だと、その流れに慣れてしまい車間を空けなくても大丈夫なような錯覚になります。
さらに混雑や渋滞のように、ドライバーへストレスを与える道路状況になると、なおさら車間を詰めてしまうと思います。
なんとなく車間を詰めたくなりがちなのですが、そこを抑えて安全のためにしっかり車間をとりたいところです。


しかし、どの程度車間を空ければ良いのか、ちょっと悩むところです。
高速走行時には、制動距離(急ブレーキをかけて完全に止まるまでの距離)は当然ながら長くなります。
おおよそ制動距離については、時速40kmなら40m、時速100kmなら100m、と一定の分かりやすい法則があります。
でも実際の公道、加えて高速で走る高速道路では、距離感がつかみづらく、車間を100mにしたくてもよく分からないと思います。
たまに車間確認の標識があるところもありますが、いつでも確認できるわけではないので、少し困ります。

そこでよく言われるのが、時間で車間距離を確認する方法です。
前を行く車が、看板や道路指標などの目印になるものを通り過ぎてから「ゼロ、いち、に」と数を数えて、「に」と同時かそれ以上かかって自分の車が目印を通り過ぎるくらいが、適切な車間距離だ、と言われます。
実際海外の国では、こうやって車間距離をとるようにと教習所で教えているそうです。
この方法だと、いつでもどこでも車間距離が確認できるし、高速でも一般道でも適切な車間距離が分かります。
危なくない程度にやってみてください。
結構、役に立ちます。



真面目に?車間を空けていると、他から車線変更してくる車がきて、割り込みされた気がして気分が悪くなる、といったことをたまに聞きます。
でもそれは、あなたがちゃんと車間がとれているという証拠なのです。
逆に、自分が後ろから来る速い車に進路を譲ったり、ジャンクションなどの分岐で車線を変更しなければならないときに、十分に車間を空けていてくれている車がいれば、すごく有り難いし安全にスムーズに車線変更ができますよね。
車間をきちんとしっかり空けることは、安全な交通環境を作り出すことにつながるのです。

私たちは人間ですから、割り込みされたと不快に思うのは、致し方ないことでしょう。
しかし、車間をしっかり空けることは安全な道路状況を作り、そしてそれは巡り巡って自分と同乗者の身を守ることにつながっていきます。
また車間をしっかり空けることにより、無駄な渋滞を減らすことにも貢献できます。(実験により証明されています)
ただ車間を空けるというだけで、安全にも交通環境にもCO2削減にもつながる、まさに一石三鳥の効果があるのです。
(おおげさかもしれませんが…)

ともかく、まずはしっかり車間を空けること。
そして、空けた車間に車が入ってきても不快に思わず、また改めてしっかり車間を空けること。
やれる範囲でぜひやってみてください。
m(_ _)m



関連記事